建設新聞社
2020/09/23
【東北・青森】建築・設備一括で10月公告/つがる市総合体育館の建設
青森県つがる市は、つがる市総合体育館(仮称)の新築を計画しており、実施設計の概要をまとめるとともに、入札方法などについても詳細を公表した。
入札方法は、建築・電気設備・機械設備一括の総合評価落札方式による条件付き一般競争入札で、参加形態はJV(甲型)などを予定。今後、10月初旬の建築確認済証発布後、公告を行い、開札は11月中旬を見込んでいる。
これは、同市が市町村合併で誕生した新市で、合併前に各自治体が設置した体育施設がそれぞれ老朽化していることや、常設の観覧席がある体育館を求める市民の要望があること、2025年開催の第80回国民スポーツ大会でバレーボール競技と柔道競技の開催地に内定を受けていることなどから、総合体育館を建設する。
建設場所は、市庁舎北側のつがる市木造若緑64ほか地内で、ここにRC造一部S造2階建て、延べ1万0794・84平方b規模で建設する。
内部は、バレーボールやバスケットボールコートで2面、柔道で3面を確保でき、大型車両の直接乗り入れも可能な耐荷荷重の床構造のメーンアリーナ(観客席‥固定席2508席(仮設含め3300席)のほか、サブアリーナ(観客席76席)や災害時以外は柔道・剣道の練習場となる災害拠点対策室、多目的室、キッズルームなど、2階には、屋内ランニングコース(1周267b)を設ける。また、屋外施設には、駐車場(775台)やバスケットコート(3×3コート)2面、ランニングコース(1周820b)、健康遊具広場を配置する。
当初、基本構想・基本設計で概算工事費を約56億2000万円と試算していたが、地質調査により支持層が深いことが判明し、基礎杭工法を摩擦杭に変更するため、約5億4000万円を追加し、概算工事費を約61億6000万円とし、外構工事などを含む概算総事業費を約72億円と試算した。
今後、施工者選定後、早期に契約を締結し、12月の本体工事着工、23年1月の完成を目指す。
なお、実施設計はアール・エー・ビー開発が担当した。
提供:建設新聞社