近江八幡市は、24年度中の完成を目指している新庁舎整備について、来夏発注予定の設計施工一括発注方式(DB方式)の選定手法の検討を進めている。
現在、滋賀県建築設計監理事業協同組合が推進している庁舎整備基本設計業務が来年7月に完了する見通しから、同月までには手法を決定し、速やかに発注へと進めていく模様。一般競争や総合評価、プロポーザルなど、最も適した方法をあらゆる観点から検証する考えだ。事業者決定後は、12月議会承認後に契約し、23年度中に一部供用開始、24年度中完成を目指す。
計画では、現庁舎敷地内に4階建、延約9000平方bの新庁舎を建設する。概算整備費は、41億8000万円〜46億3000万円程を見込んでいる。
整備内容を見ると、現庁舎を使いながら工事を進めていくことから、作業ヤードと来庁者の安全なアクセスを同時に確保できる西側に新庁舎建設を計画、現庁舎解体後は跡地に広場と親水空間を設け市民の交流スペースへと整備する。初めて来庁した人にもわかりやすい明快な全体構成となるよう、市民の利用の多い部署を1・2階に集中配置、管理・市長室関係を3階、議会関係は4階と明確な階別ゾーニングとした。全体にユニバーサルデザインを採用し、採光・照明で視環境に配慮したり、大型スイッチや人感センサーを設置するほか、内装に地場産の木材を使用し暖かみを持たせるなど、すべての世代が使いやすい施設を追求する。
また、自然環境を活かした「環境共生型庁舎」となるよう、高寿命機器を採用する省エネシステムの構築や環境負荷低減の取り組みの一環としてエコボイド等を設置する。
提供:滋賀産業新聞