県土整備部は2020年度内の完成が見込めなくなった事業18億3000万円をまとめ、開会中の9月定例県議会(10月8日まで)に繰り越し措置を要求した。9月議会で承認後、年度をまたいだ工期を設定して執行する。
今回の繰り越し事業は、用地交渉など地元の調整に手間取ったり、現場条件の変化によって未着工のもの。うち一般公共は15億2700万円で、事業別の内訳は道路橋りょう5億6000万円、河川2億7500万円、砂防6億9000万円。
主な事業は、国道178号岩美道路(岩美町)が東浜改良などに3億円、国道183号河上U期(日南町)に2億円、河川は小松谷川改修(米子市青木)の水路付け替えに9000万円。
砂防は佐陀川堰堤(伯耆町丸山)に1億9000万円、宮ノ谷川(鳥取市下段)1億1000万円、稗谷川(智頭町木原)は5500万円、藤津1地区急傾斜(湯梨浜町)に6300万円など。
また、大呂地区地すべり災害対策(智頭町)は7650万円で大型カゴ枠工を施工する。
そのほか道路交通センサスに6500万円。
これら事業は9月議会後の10月以降、大半が年内までに翌債工事として発注される。
日刊建設工業新聞