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北陸工業新聞社
2020/09/23

【石川】6社が機能の同時整備希望/羽咋駅前交流拠点施設/市が市場調査

 羽咋市は、官民連携で取り組むJR羽咋駅前の旧商業施設マルシェ跡地での「駅周辺賑わい交流拠点施設(仮称)」整備について、8月に実施したサウンディング型市場調査の結果を公表した。県内外の8社が参加し、このうち6社が公的な交流機能と商業機能の整備・運営を同時期に一体的に行うことを希望したほか、事業者選定に関して5社が公募型プローポーザル方式を求めた。
 市場調査は、新型コロナウイルスの影響を踏まえた商業施設整備の可能性や事業範囲、事業手法、整備期間などの選定の参考にするため、8月5〜25日に実施。建設業やサービス業、不動産投資事業などの8社の担当者から直接対話やオンライン形式で意見や提案を聞き取った。
 事業手法については、DBO(設計・建設・運営)に2社、DO+B(設計付き指定管理、工事別途発注)に2社、PRE(公有地活用事業)に3社、PFI(民間資金を活用した社会資本整備)によるBOT(建設・運営・譲渡)に1社からそれぞれ希望する意見が出された。SPC(特別目的会社)の設立に関しては、5社が義務付けを望まないと答えた。
 事業契約期間に関しては、DBOやPREの場合、施設の耐用年数を考慮して15〜50年間を想定する回答があった。指定管理者による運営を求める事業者からは5〜15年間とする意見があった。
 資金調達や費用負担について、コロナの影響もあり民間事業部分の賃料免除など、行政の協力を求める事業者もいた。
 整備スケジュールや事業の実施時期に関しては、事業者から「21年度に事業者を決定した場合、24年秋ごろの供用開始を予定する」「21年4月の公募、同年9月の契約・設計開始、22年8月着工、23年6月開業」などの具体案も示された。
 市は今回の市場調査の結果を踏まえ、今秋をめどに事業手法を決める予定としている。
 市は3月に策定した羽咋駅周辺整備基本計画に基づき、交流拠点施設を核に、都市計画道路川原町線、長者川整備(県施行)の事業を展開する。交流拠点には屋内公園や絵本コーナー、図書カフェ、eスポーツ、生活日用品店などの導入を想定。公共部分の交流機能を第1期として先行整備し、民間による商業機能を第2期として実施することを検討していた。

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