高知県教育委員会は清水高校の校舎を高台移転するため、基本設計委託に伴う公募型プロポーザルを年内に公告する。新型コロナウイルス感染症の影響で地元との協議が中断したため、当初予定より半年ほど遅れての委託となる。今後のスケジュールも見直す必要があり、実施設計の着手時期や工事発注時期は基本設計の状況を見ながら決めたいとしている。
校舎の規模は明らかにしていないが、1学年当たり定員80人の全日制普通科を2学級、同定員40人の定時制を1学級確保するため、必要な普通教室と特別教室、職員室、事務室などを配置する。構造は鉄筋コンクリートとする予定。建設地は清水中学校の敷地内で、現在は教職員が駐車場として活用している場所。
現在の清水高校は、太平洋に面しており、南海トラフ地震発生時には津波浸水の可能性が高い。そのため県教委では、高台にある清水ケ丘地区への移転を計画。土佐清水市の市有地のため、用地購入に向けた交渉を進めていたが、コロナ禍の影響で中断、8月から本格的な協議を再開している。なお体育館とグラウンドは隣接する清水中学校と共用することとなり、新たな施設は建設しない。
提供:建通新聞社