徳島県農林水産部は、あすたむらんど徳島(板野町)の四季彩館を全面的にリニューアルして整備する「徳島 木のおもちゃ美術館(仮称)」について、事業手法を実施設計と施工を一括して進めるデザインビルド(DB)方式に決めた。プロポーザル方式による事業者選定に先立ち、9月29日に県庁で事前説明会を開く。
説明会の対象者は、建築一式工事(建築)、設備工事(電気、管)の企業で、建築は県内「特A級」、電気と管については「A級」を想定している。参加希望者は、県ホームページ「『徳島木のおもちゃ美術館(仮称)』整備推進事業設計・施工プロポーザルの事前説明会の開催について」に添付している説明会参加申込申請用紙に必要事項に記載しファクスで申し込み必要がある(1企業当たり1人まで)。申し込み・問い合わせ先はスマート林業課プロジェクト推進室木材需要・木育担当、電話088(621)2448、ファクス088(621)861。
事業は県の木育推進の一環で、全世代の県民が徳島の木をまるごと体感できる拠点として、徳島ならではの木のおもちゃ美術館を整備するもの。県内20カ所に整備されたすぎの子木育広場などさまざまな木育関連施設と連携した企画立案はもとより、相談機能や人材育成機能を有する新たな木育の中核拠点として、あすたむらんど徳島(板野町)にある四季彩館を全面的にリニューアルするなどし整備する。
基本構想と基本設計は東京おもちゃ美術館(東京都新宿区)が担当。整備対象となる四季彩館は、鉄骨造平屋約1568平方bの施設。整備に当たっては、徳島すぎをはじめとした県産材をふんだんに使い、周辺施設との相乗効果の創出を図りつつ全面改装する。また、隣接する飲食・物販・休憩スペースの「くつろぎ館」(鉄筋コンクリート造平屋855平方b)も周辺の景観に調和させるため木質化を行い、1日中滞在できる魅力あるゾーンとするなど一体的に整備する計画。
2020年度当初予算に基本・実施設計費など5000万円、また、9月11日上程の9月補正予算案には限度額4億2910万円の21年度債務負担行為を設定した上で工事費など事業費の一部1億8865万円を盛り込んでいる。事業は現在基本設計中だが、21年秋を目指すことにしており、従来方式とせずDB方式による整備手法を採用することに決めた。予算の議会承認を待って事業を進めていく。
提供:建通新聞社