粟島浦村は16日、公募型プロポーザル方式で選定を進めていた「高度無線環境整備推進事業交付金事業企画提案書および見積作成」について、関電工を最優秀者に特定した、と公表した。
プロポには同者のみが参加。今後は、国の補助金交付が予定される11月ごろの契約締結を予定している。
現在、島内では本土との無線通信によるADSL(非対称デジタル加入者線)の1回線しかなく、情報格差を解消することを目的とし、オンライン授業などを定着させたい考え。また、第5世代(5G)移動通信システムの普及を見据えて情報通信基盤の充実を図る。
基本幹線(海底光ケーブル敷設)の対象範囲は、村上市の本土陸揚地施設と粟島浦村陸揚施設の間(片道約35キロ)で回線は2ルート冗長化とする。接続する公共施設は小中学校と役場。基準項目は海底ケーブル(芯数は国際規格の推奨する規格)、海底ケーブル見積範囲(事前調査、調査設計費、本土側陸揚、調査工事費、端局装置等)、契約(設計管理施工一式)。通信基盤整備後のランニングコストは、海底ケーブル系と地上系に大別する。事業費は約20から25億円を見込み、完成は21年度中を予定。