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　珠洲市は１６日までに、指名型プロポーザル方式で選定する「（仮称）市新保育所」整備事業に伴う基本設計業務について、県内の設計事務所数社に対し、指名通知書を送付した。２５日まで参加意思確認書を受け付けた後、１０月下旬までに技術提案書を提出するよう要請。その後、選定委員会を開催し、１１月上旬をめどに最優秀者を特定、契約締結する予定だ。
　計画では、少子高齢化に伴う保育士と調理師の不足や、施設の老朽化を踏まえ、上戸、飯田、若山、正院、蛸島の市立５保育所を統合する。建設予定地は野々江町の「道の駅すずなり」横にある市有地と一部民有地で、これまでに地権者との交渉も終えた。全体の敷地面積は約５０００平方メートルで、このうち芝生広場１０００平方メートルを除く約４０００平方メートルに園舎や駐車場などを整備する。
　統合園舎の延べ床面積は１８００平方メートル程度を想定しており、定員は２５０人を見込む。今年度は平面測量や地質調査も行い、基本設計の完了後、実施設計に移行し、来年度の着工を目指す。
　６月補正予算に基本設計費１３５０万円、実施設計費３３００万円、平面測量費２２０万円、地質調査費８８０万円、開発行為の許可申請手続きに関する経費３３０万円を計上している。
　建設予定地をめぐっては、当初は飯田高に近い都市公園「ゆとりーとパーク」を予定していたが、交通量が多く園児の安全面を考慮し、「道の駅すずなり」隣接地に変更した。