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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/09/17

【群馬】館林衛生施設組合は館林衛生センターの基幹設備更新を計画


館林衛生施設組合は、し尿処理施設の館林環境センター(館林市赤生田町65−1)について基幹設備更新に取り掛かる。更新は設計・施工一括発注を予定しているほか、更新後の運転管理などを包括業務委託するため、双方の受託者選定に向けた支援業務を10月末までに委託する考え。2021年度までの債務負担行為を含め2750万円を確保、21年度中に受託者選定を終えることになる。順調なら22年度には工事を実施し、23年度から包括委託となる。
既設設備は1990年の施設完成後、大規模な改修を行っておらず、老朽化している。
設備更新は薬品注入や汚泥を圧送するポンプのほか、タンク、操作盤といった基幹設備が中心となる見通し。改修箇所は、更新工事の受託者による現況調査の上で選定する。いずれも15年の延命を図る。処理業務を継続しながら施工するため、仮設設備の設置も予定。
設備更新は、環境省による基幹的設備改良事業の交付金を活用して行う。補助率はCO2削減率が20%未満〜3%以上で3分の1となる。申請に向けて19年度、日本環境衛生センター(神奈川県川崎市)に委託し、延命化計画を策定した。
同センターは東北自動車道館林インターチェンジの南東側に位置。浅野工事(現・浅野アタカ、東京都中央区)の施工により完成した。7780uの敷地に、施設はRC造2階(地下1階)建て、延べ床面積2957・3u。事務所などが入る管理棟のほか、処理棟、受入室がある。
構成自治体の館林市と板倉町、明和町、千代田町の生し尿や浄化槽汚泥を処理。2019年度の搬入量は生し尿が2290、浄化槽汚泥2万3774となっている。
処理能力は100/日。内訳は生し尿61/日、汚泥39/日。
水処理は、高負荷脱窒素処理方式(流動床方式)と高度処理を採用している。処理水は南側を流れる谷田川へ放流。汚泥については濃縮脱水の上、乾燥し、焼却処分している。
運転管理業務は浅野アタカに21年3月末まで委託。更新工事完了まで延長となりそう。
支援業務の履行期限は22年3月末を予定している。業務内容は、事業者の選定に向けた仕様書の作成のほか、応募事業者が提出した技術仕様書が法的に適合しているかの確認など。設備更新工事と包括業務委託の発注方法も業務の中で決める。合わせて、包括業務委託期間についても検討する考え。当初予算に21年度を期間とする債務負担行為で支援業務委託料1375万円の限度額を設定。当初予算と合わせ、2750万円で業務を進める。
設備更新後、運転管理と設備機器修繕、薬品や燃料など消耗品の調達を早ければ23年度から委託する。受託事業者選定の際、薬品や燃料などを市内業者から納入することなどを要件とする予定。