白井市は、木804―2ほかの木公益的施設誘導地区約2・8haにおける土地活用に関し、サウンディング型市場調査を実施する。地区計画などの都市計画決定に向けた検討にあたり、実施主体となる意向を有する法人または法人のグループによる土地活用の可能性を調査するもので、地域ポテンシャル、土地活用のアイデア、実現可能な事業スキームなどを明らかにするとともに、民間の活力や知見を最大限活用するための情報収集を行う。想定する土地利用案は、主要幹線道路のポテンシャルを生かした流通業務施設のほか、農業振興地域農用地区域の除外後に農地転用の見込みがあるもの。
木公益的施設誘導地区は国道16号沿道に位置し、農地として利用され、大部分が農業振興地域農用地区域に定められている。区域区分は市街化調整区域で、建ぺい率60%・容積率200%。防火地域および地区計画の指定は無い。地目は畑、山林。
都市計画決定案は、市街化調整区域における地区計画(建ぺい率60%・容積率200%)となっている。
一部が給水区域となっており、配水管が埋設されている道路を付け替える場合には配水管の布設替えが必要。公共下水道区域外のため、合併浄化槽処理となっている。雨水の流末確保については区域外整備を行い、接続先に応じた協議が必要。
都市マスタープランで公益的施設誘導地区、また市街化調整区域における地区計画の運用基準では沿道開発誘導型として位置付けられている。民有地(地権者12人、27筆)だが、地権者間で木公益的施設誘導地区まちづくり協議会が設立され、一体的な土地利用が検討されている。
農業振興地域農用地区域の除外後、都市計画提案制度の活用により都市マスタープランの内容に沿った地区計画を提案することができ、地区計画の内容に適合したものについては開発許可を行うことが可能。農地転用のスキームについては協議が必要となる。
また、公益的施設誘導地区においては、開発事業者に3年間の固定資産税相当額を奨励する制度が制定されている。
今後は、10月7日まで質疑を受け付け、同月21日までに回答。11月9日にEメールによるエントリーシートの提出を締め切り、同月下旬にはサウンディング実施日時および場所を連絡。2021年1月までに行うサウンディングを経て、21年2月に結果概要を公表する。
サウンディングの項目は▽土地利活用のアイデアや可能性(事業内容、施設の規模・内容など、市の要望事項への対応の可能性)▽事業スキーム(事業方式・スケジュールなど、事業費、売買または賃借などの土地利用条件)▽事業実施にあたり市へ期待する支援や配慮してほしい事項――となっている。
サウンディングの所要時間は30〜60分程度。出席者は5人以内。
実施要領はホームページからダウンロードできる。