浜松市は、2024年度の供用開始を目指し天竜区内で整備を進めている新清掃工場の余熱エネルギー活用事業者として、金子コード(東京都大田区)、中村建設(浜松市中区)を選定したことを公表した。チョウザメの陸上養殖や農業を行い、新産業や雇用の創出に取り組む。
計画では、市が新清掃工場内の敷地1・6fを年間100万円で貸し付け(期間は24年4月1日から20カ年)、選定事業者が、チョウザメおよびその他魚介類の閉鎖型循環式陸上養殖とワサビ、熱帯果樹あんどの植物工場栽培、浜松限定ブランドであるうなぎいもなどを露地栽培する。新清掃工場で発生する温水を活用する予定。新規雇用は10人を見込む。
金子コードは、電線や医療用カテーテルの製造などを手掛ける。新規事業開拓の一環として、14年から市内の中山間地でチョウザメの養殖とキャビア生産を行っている。
市の事業者募集には、4件の応募があったという。9月以降に本契約を締結し、24年4月1日に更地用地を引き渡す予定だ。
提供:建通新聞社
(2020/9/16)
建通新聞社 静岡支社