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建通新聞社
2020/09/15

【大阪】うめきた2期、年内着工へ

 「みどり」と「イノベーション」の融合拠点をまちづくり方針に掲げる、うめきた2期開発事業が年内に着工する。JR大阪駅に隣接する約9・1fの敷地で大胆に配置する緑を“主役”に、中核となるイノベーション機能をはじめ、業務、商業、居住、宿泊の各機能を配する超高層ビル4棟が順次整備される。2024年夏ごろの先行まちびらきが予定されている。
 うめきた2期開発事業者9社のJV(代表企業=三菱地所)は、(仮称)うめきた2期地区開発のうち北・南街区敷地内に計画する賃貸棟の建設に先行着手する。南街区賃貸棟は12月上旬、北街区賃貸棟は2021年2月中旬にそれぞれ着工する見通しだ。施工者は両棟とも未定としている。
 南街区の賃貸棟は、鉄骨一部鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上39階建て延べ31万7249平方bの規模。スーパーラグジュアリーホテルの他、大規模オフィス、商業施設、都市型スパなどを設ける。設計は三菱地所設計(大阪市北区天満橋1ノ8ノ30)が担当。24年11月下旬の完成を予定している。
 北街区の賃貸棟の規模は、同造地下3階地上26階建て延べ6万5421平方b。ライフスタイルホテル、新産業創出・産学官民交流拠点、商業施設などを盛り込む。設計は日建設計(大阪市中央区高麗橋4ノ6ノ2)が担当。24年4月下旬の完成を目指す。
 建設地は大阪市北区大深町1丁目。
 この他、分譲棟、都市公園も整備する。南街区の分譲棟は、地下2階地上51階建て延べ約9万3000平方b。北街区の分譲棟は、地下1階地上47階建て延べ約8万5000平方b。住戸数は両棟ともそれぞれ約600戸で、ハイグレードの都市型住宅を計画している。都市公園の敷地は約4万5000平方b。
 この他、環境負荷低減の取り組みとして、地域冷暖房システムの導入、自然エネルギーの活用、エネルギーマネジメントを実施。防災面では重要設備機械室を建物中間階や屋上に設置し、耐震性に優れる中圧ガスによるコージェネレーションシステムや72時間分の備蓄燃料による非常用発電機の自立分散型電力を導入する。都市公園など約6fの敷地を災害時の避難場所としても確保する。
 計画スケジュールでは、北街区分譲棟は22年度上期、南街区分譲棟は24年度上期の着工を見込む。先行まちびらき(一部民間宅地、一部都市公園)は24年夏ごろを予定しており、全体開業は27年度を目指す。
 開発事業者は三菱地所の他、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社。

提供:建通新聞社