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建通新聞社四国
2020/09/15

【香川】県 県営住宅長寿命化計画を見直し

 香川県土木部は県営住宅長寿命化計画を見直す。これまでに進めてきた定期点検の結果や、外壁・屋上防水の改修、住戸改善、エレベーター設置、用途廃止などの取り組み状況を踏まえ、各団地の今後の修繕・改修事業の数値目標、事業内容やそれらの実施時期を位置付け、2021年度からの取り組みに反映する。
 県では、厳しい財政環境の下で老朽化した県営住宅を適切に維持管理し、安全で快適な住環境を提供するため、2011年度末に県営住宅長寿命化計画を策定。既存建物を定期的に点検し、その結果を基に効率的・効果的な事業計画を立案した上で、住棟の修繕や住戸の改善といった取り組みを開始した。
 計画策定から5年が経過した16年3月には同計画を改定。県管理の35団地387棟6281戸の住宅(特定公共賃貸住宅、特別県営住宅を含む)のうち建設後31年以上経過した住戸が80%に達していること、また東讃地域以外の地域では将来的に耐用年限未満の住戸が大幅に減少して住戸不足が予測されることから、管理中の住戸は耐用年限まで管理・運用することを原則とし、長寿命化型と安全性確保型の改善を行う「長寿命化改善事業」と、居住性向上型と福祉対応型の改善を行う「機能向上改善事業」の大きく二つの事業の区分し、適切な時期にそれぞれの事業を実施することで、耐用年限まで運用可能な県営住宅ストックを形成する方針を打ち出した。
 今回の見直しでは、その後の事業進捗を踏まえ、団地ごとの今後の事業内容や実施時期を新たに位置付ける。計画策定業務はランドブレイン高松事務所が担当し、年度内に成果を得る。
提供:建通新聞社