新潟県土木部道路建設課は、主要地方道佐渡一周線(前浜南道路)について、残事業費8億3800万円を投じ、21年度の完成を目指していく。
佐渡一周線は、佐渡市窪田地内を起点に椿尾地内に至る佐渡島を外周し、島内交通網の骨格道路と位置付けられる主要幹線道路。当該工区は幅員狭小、線形不良により車両の安全で円滑な交通に支障をきたしているほか、道路防災点検危険個所が点在し、落石や土砂災害による大幅な迂回を強いられているという。これらを踏まえ、安全安心に通行できる新たなバイパス道路を整備し、災害に強く信頼性の高い道路網を確保する命と暮らしを守る道路整備を推進していく。
全体計画によると、バイパスL=4・8キロ、W=6・0(8・5)メートル、トンネル2カ所、橋りょう3橋のうち、残事業はバイパスL=600メートル、橋りょう2橋となっている。00年度に着工し、当初は20年度の完成を予定していたが、(仮称)竹ヶ鼻トンネルの起点側坑口部で脆弱(ぜいじゃく)斜面が崩壊したことにより、その検討および対策に時間を要していた。また、他事業の建設発生土の転用等により、資源の有効利用とコスト縮減に努めている。事業個所は佐渡市松ヶ崎から筵場地内。
総事業費169億5200万円に対する進ちょく率は95・1%。