北陸地方整備局富山河川国道事務所は14日、「常願寺川・神通川・庄川および小矢部川流域治水プロジェクト協議会」を発足させた。同日、同事務所大会議室(一部テレビ会議)で初会合を開き、中間とりまとめ案などについて説明した。
議事に先立ち、あいさつに立った石井宏幸事務所長は「近年の水災害リスクの増大に備えるためには、河川管理者や下水道管理者が主体で行ってきた対策に加え、集水域から氾濫域にわたる流域全体のあらゆる関係者が協働のもと、流域全体で対策を行う流域治水へ転換し、水害を軽減させる必要がある」との考えを示し、常願寺川、神通川、庄川、小矢部川において国や県が行う河川整備に加え、流域対策やソフト対策も含めた流域治水プロジェクトを策定し、その取り組みを推進するとした。
中間とりまとめ案には、常願寺川では急流河川対策(護岸)や堤防整備(築堤・堤防強化)、雨水貯留施設の整備など、神通川では河道掘削や堤防・護岸整備、ダム整備(検証中)、下水道等の排水施設の整備など、庄川で急流河川対策(護岸)や河道拡幅、合流点処理など、小矢部川では堤防整備(築堤・堤防強化)や合流点処理などが盛り込まれた。9月末に中間とりまとめをホームページで公表。第2回会合を経て、来年3月末に最終とりまとめを行う。