北陸地方整備局金沢河川国道事務所は、金沢市今町〜鈴見台を結ぶ国道159号金沢東部環状道路9・4キロの4車線化で、20年度に残る未着工区間である金沢森本IC〜梅田町間2・1キロの埋蔵文化財調査に取り組む。同区間における主要構造物には森本トンネル0・6キロと堅田高架橋上部0・6キロがあるほか、東部環状道路建設促進協議会(会長・山野之義金沢市長)では4車線化に合わせて観法寺パーキングエリア設置を求めている。
金沢東部環状道路は、地域高規格道路「金沢外環状道路」の一部を構成し、整備により金沢市中心部の交通渋滞緩和や広域的な幹線道路ネットワークの形成を図るのが狙いで、06年4月までに暫定2車線で開通。事務所では交通量の増加に伴い、4車線化に着手し鈴見台〜東長江間2・4キロが12年12月に、神谷内〜東長江間1・8キロが17年12月に開通し、現在は月浦トンネルを中心とする神谷内〜金沢森本IC間1・8キロに取り組んでいる。神谷内〜金沢森本IC間では、メーンとなる月浦トンネルが7月28日に貫通。引き続き、覆工コンクリートや照明、防災施設、ラジオ再放送、舗装工といった坑内工事に移行する。