県病院局は、6月19日付で入札公告を行い、その後、入札を取りやめた「(仮称)県総合救急災害医療センター施設整備工事(粗造成)」について内容を見直し、今月11日付で「(仮称)県総合救急災害医療センター施設整備工事(粗造成その2)」として公告した。総合評価方式による一般競争入札で、入札参加申請を14日から28日まで受け付け、資格確認結果を10月22日に通知し、同30日に開札する。工期は契約日の翌日から140日間。予定価格は事後公表。
県総合救急災害医療センターの建設工事に先立ち、患者搬送用通路の液状化対策のための地盤改良と、高潮による浸水対策のための盛土工事を実施する。
工事場所は千葉市美浜区豊砂地先。造成工事費は当初予算に8億3621万7000円を計上している。実施設計は梓設計(東京都大田区羽田旭町10―11)が担当。
入札参加資格は▽土木工事業の特定建設業の許可を受けている▽土木一式工事の格付けA等級▽過去15年間に同種工事(静的締め固め工法(砂杭)による地盤改良工事)を元請けとして施工した実績がある▽県内本店または営業所▽同工事の排水工を受注していない――など。
工事内容は、敷地面積約4万2000uで、地盤改良工が砂杭φ700o894本・打設長7・9、11・5m、盛土工がV6100立方メートル、H1・1〜1・5m、排水工が集水枡18個、自由勾配側溝L863m。工法は静的締め固め工法(砂杭)。主要資材は洗い砂(シルト含有率10%未満)。
(仮称)県総合救急災害医療センター整備事業は、建物の老朽化・狭あい化が進む県救急医療センター(千葉市美浜区磯辺3―32―1)及び県精神科医療センター(千葉市美浜区豊砂5)を「(仮称)県総合救急災害医療センター」として統合し、併せて精神保健福祉センターを同一敷地内に整備するもの。
建設場所は現・精神科医療センターの隣接地で、千葉市美浜区豊砂6―1ほか地先。建物規模は延べ約2万2000uで、病床数は150床。実施設計は梓設計が担当。
同事業では、9月補正予算案において「(仮称)県総合救急災害医療センター施設整備事業」として、2020〜23年度の4か年継続費214億3300万円を設定している。
事業スケジュールは、本年度に入札・契約を行い、21年度に着工し、21〜22年度で建設。その後、23年度に医療機器などを整備する計画。