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建通新聞社四国
2020/09/11

【徳島】徳島県9月補正予算案 公共事業費に81億円

 徳島県は9月補正予算案を発表した。一般会計に新たに173億7837万円を追加する他、債務負担行為として16億6910万円の限度額を設定するなど、合わせて191億円の予算規模とした。補正額のうち「新型コロナ」対策予算は82億円(累計736億円)。また、「災害列島」対策(安全・安心とくしま)に102億円を配分し、国の「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための3か年緊急対策」の総仕上げとして、事前防災対策の集中的な実施などを図る。このうち公共事業費は81億8500万円で、ゼロ県債分10億円を合わせると累計(14か月予算換算)で1071億円となり、14年ぶりに1000億円を超える規模となった。
 「新型コロナ」対策では、中小企業等の事業継続支援をはじめ、感染防止対策や家庭への経済支援、感染防止を徹底したイベントの開催や移住促進の他、私立高等学校生徒のオンライン学習環境整備などの支援を図る。主なものに新型コロナウイルス感染症対応利子補給基金の創設(新規)で18億7400万円、新型コロナ対応!起業応援給付金(増額)に30億円、乗って応援!公共交通利用促進事業(新規)に2億円などを計上。
 また、「災害列島」対策(安全・安心とくしま)では、公共事業費91億8500万円で浸水被害軽減対策(河道掘削・樹木伐採)、土砂災害対策(土石流防止堰堤整備)、道路機能向上対策(道路拡幅・落石対策)、生産基盤強化対策(区画整備・用排水路整備)といったハード対策を進めるとともに、逃げ遅れゼロ支援事業(新規・1000万円、潜水橋等冠水状況お知らせ事業(新規・4500万円)といったソフト対策などを推進する。
 この他、人口減少対策(魅力感動・革新創造とくしま)では、「徳島 木のおもちゃ美術館(仮称)」整備推進事業に6億1775万円(うち債務負担行為21年度限度額4億2910万円)などを盛り込んでいる。
 一般会計の累計額は5641億4130万円(前年度同期比15・6%増)となる。
提供:建通新聞社