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北海道建設新聞社
2020/09/11

【北海道】北陸銀が札幌支店の建て替えを検討/道銀との共同ビルを模索

 ほくほくフィナンシャルグループの北陸銀行が、札幌都心の大通公園沿いで保有する札幌支店の建て替えを検討していることが8日、分かった。新ビルは、同グループの北海道銀行と共同で進めることを模索。日建設計のアドバイスを得ながら、事業化の判断を含めて話し合いを進めている。一方で、同じく大通公園の道銀本店が入る道銀ビルディングについて、平和不動産が2023年度までの事業化を目指して建て替えを計画。既に、道銀と本店機能の方向性などを協議している。
 札幌市中央区大通西2丁目7の2にある北陸銀札幌支店は、SRC造、地下2地上3階、延べ4121uの規模で、1966年に建設した。敷地1586uで、用途地域は建ぺい率80%、容積率800%の商業地域となっている。同じ街区の南側では丸ヨ池内が、商業施設「IKEUCHI GATE(イケウチゲート)」の建て替えのため、既存施設の解体を進めている。
 新ビルについて、同グループの関係者は「両行が一緒のビルに入ると決まったわけではない」と前置きした上で、「日建設計にアウトラインを提示してもらいながら、両行で可能性を探っている」と明かす。両行それぞれの正面玄関や、業務フロアの配置などについて、話し合いを進めているという。別の関係者は、西側にある10階の北洋ビルや11階の丸井今井札幌本店と同程度のビルになるとしている。
 一方、道銀本店が入るビルは、平和不動産が西側に隣接する新大通ビルディングと一体的な再開発を検討している。新施設の用途としては、オフィスやホテル、商業など複数の案を練っていて、事業着手は今後4年以内を目標に掲げている。
 このため、道銀が平和不動産が開発するビルに再度入居するのか、北陸銀と共同で新ビルを新築して、新たな場所で営業するのか、動向が注目される。