建設新聞社
2020/09/10
【東北・山形】山形市が道の駅蔵王DBOの実施方針を公表
山形市は、DBO方式により事業の実施を予定している「道の駅蔵王(仮称)整備事業」に関し、実施方針および要求水準書(案)を公表した。
実施方針に関する説明会は今月17日10時から市役所11階大会議室で行う。その後、公募型プロポーザル方式で事業者を選定するための募集要項などを2021年2月に公告。5月までに参加申請書、6月までに提案書を受け付け、7月に優先交渉権者を決定し、9月に事業契約を締結する。審査は、4人で構成する検討委員会(委員長=倉正則副市長)が行う。
応募者は、本事業の設計に当たる者、建設に当たる者、工事監理に当たる者、維持管理に当たる者、運営に当たる者の複数の企業で構成するグループとする。
代表企業は、山形市内に本社を有する者であることが望ましいとしている。構成企業には、山形市内に本社を有する者を3社以上入れること。また、地域の特産物や地域資源を生かした商品およびサービスの企画、開発、販売・運営などの能力を有する企業を、構成員または協力企業として1社以上入れることとする。このほか、電気設備工事および機械設備工事業者については、構成員または協力企業として山形市に本社を有する者をそれぞれ入れるよう配慮を求めている。
設計を行う者の参加要件は、一級建築士事務所の登録を受けており、かつ10年度以降に延べ2000平方b以上の公共施設整備に係る新築または改築の基本設計業務または実施設計業務を元請けとして履行した実績を有すること。ただし、複数の場合はそのうち1社以外は実績を問わない。
建設を行う者の参加要件は、特定建設業の許可を受けており、建築一式工事A等級かつ総合点数が870点以上であること。また、10年度以降に延べ2000平方b以上の公共施設整備に係る新築または改築工事の施工実績を単独またはJVの構成員として有することなど。ただし、複数の場合はそのうち1社以外は等級・総合点数・実績は問わない。
工事監理業務を行う者の参加要件は、一級建築士事務所の登録を受けており、かつ10年度以降に延べ2000平方b以上の公共施設整備に係る新築または改築の基本設計業務、実施設計業務または工事監理業務を元請けとして履行した実績を有すること。ただし、複数の場合はそのうち1社以外は実績を問わない。
維持管理業務を行う者の参加要件は、業務に必要となる資格(許可、登録、認定など)・資格者を有すること。また、10年度以降に公共施設に係る2年以上の実績を有すること。ただし、複数の場合はそのうち1社以外は実績を問わない。
運営業務を行う者の参加要件は、業務に必要となる資格(許可、登録、認定など)・資格者を有すること。また、10年度以降に道の駅や物販施設、飲食施設、そのほか商業施設のいずれかの施設に係る2年以上の運営実績を有すること。ただし、複数の場合はそのうち1社以外は実績を問わない。
道の駅が無い山形市では、地域産業の振興や地元物産品のPRなどを目的に、観光拠点として重要な位置付けとなる道の駅を建設することとした。
建設地は、東北中央自動車道山形上山IC付近で県観光物産会館南側に当たる山形市表蔵王地内の約2万0200平方bとする。施設の延床面積は最大で2500平方b程度とし、内部には道の駅機能としてトイレや商業施設、休憩スペースなどを設ける。
設計・建設期間は21年10月から23年10月までで、運営・維持管理期間は23年12月から38年11月まで。DBOアドバイザー業務は玉野総合コンサルタントに委託している。
提供:建設新聞社