北海道建設新聞社
2020/09/10
【北海道】清里町が焼酎転用し消毒液を製造 公的機関などで使用
清里町は新型コロナウイルス対策の一環として、名物の清里じゃがいも焼酎を使った消毒液を製造している。商品に至らなかった焼酎を転用。町内の公的機関などで使用している。
同町は特産のジャガイモを使い、約40年前から町営工場で焼酎を製造している。コロナウイルスの感染拡大で手指消毒用エタノールが不足していることを踏まえ、国税庁が高濃度エタノール製品(スピリッツ)の製造免許手続きを簡素化・迅速化したことから取り組みを決めた。
品質に問題はないが商品化の基準を満たさず、アルコール度数30度以上のものを使用。試験用の蒸留器で焼酎を再び蒸留し、度数を高める。一度に5g、1日で15gまで製造可能だ。
一般向けに販売はせず、町内の福祉施設など公的機関を中心に使用している。
本松昭仁副町長は「今後の消毒液需要などを見た上で、道内外問わず飲食店や宿泊業、観光業に向けての販売を視野に入れている。消毒液をきっかけに清里町や清里焼酎のことを知ってもらえれば」と話している。(網走)