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滋賀産業新聞
2020/09/09

【滋賀】高島市 上安曇地区の経営体育成基盤整備

 高島市農村整備課は、安曇川町田中において「上安曇地区の経営体育成基盤整備事業」を計画、今年度内をメドに、ほ場整備(177f)の基本設計等を取りまとめる。
 今後のスケジュールは、21年度は農地を集団化する農用地の集積・集約計画づくりに着手し、22年度に実施設計、23年度以降に工事着手へと運ぶ考え。
 内容によると、将来の農業生産を担う経営体(担い手)への集約を推進し、大規模で安定した農業経営の実現を図るため、安曇川町上田中・三尾里地区の約170fで農地の大区画化や、汎用化(水田の畑地利用)を行い、高い生産効率や高収益作物の導入を可能とする農業生産基盤整備を進めていく。
 同事業は、20年度の新規事業で、大規模調査(事業計画策定)に着手し、基本測量、基本設計、施設設計、現況調査、現地踏査、平面図作成、事業費積算、経済効果算定、計画書作成等に取り掛かる。また、外周測量としてL17・5q、調査、基準点測量、境界確定測量、用地平面図作成、公図訂正等も進めていく。
 経営体育成基盤整備事業として取り組まれる事業内容は、区画整理のほか用排水施設、農道、客土、暗渠排水の2事業以上の基盤整備を総合的に行うか、もしくは区画整理などと密接に関連があるものを一体で実施することで相互の効率が高まる事業を併せて行うこととしている。そのなかで、ほ場整備として、耕地区画の整備、用排水路の整備、土層改良、農道の整備、耕地の集団化を実施することによって労働生産性の向上を図り、農村の環境条件を整備する。
 また、今年度当初予算に事業費1億5471万円を計上しており、23年度以降に掛かっていく事業経費としては37億1200万円を見込んでいる。
 なお、上安曇地区経営体育成基盤整備事業大規模調査のコンサルは、キタイ設計(近江八幡市)が担当。

提供:滋賀産業新聞