滋賀県長浜土木事務所は、推進中の「丁野虎姫長浜線」において、新橋を含めたバイパス区間の整備完了に伴い、旧道を通る「大井橋」の解体撤去に取り組む。先ごろ委託した詳細設計を今後まとめ、21年度(令和3年度)予定されている長浜市やNTTによる水道管・電話回線の撤去が順調にいけば、22年度(令和4年度)に債務負担を含めた複数年度で橋梁解体撤去に係る事業費を措置し、出水期を避け同年度半ばにも上部・下部一括で発注・約1年間で施工したい考えだ。
旧大井橋付近は、17年(平成29年)8月の台風5号で姉川左岸があふれ、周辺の長浜市大井町集落に浸水被害が発生した箇所。バイパスの「新大井橋」の完了に伴い、「旧大井橋」の車両通行を止め、先ごろ橋梁上部工・下部工・橋脚工の撤去設計や事業費精査について石居設計(彦根市)に委託した。設計については去る6月に債務負担補正で限度額2000万円(21・令和3年度)を措置している。
解体される「旧大井橋」(長浜市大井町)は、県道丁野虎姫長浜線の旧道上で姉川を渡る橋長69・2bのRC造橋梁。上部工は6径間RC・T桁橋、全幅6・68b(幅員構成=防護柵0・26b、車道4・56b、歩道1・78b、防護柵0・08b)、アスファルト舗装(舗装厚不明)、下部工は橋台・逆T式橋台、橋脚・ラーメン橋脚、基礎・オープンケーソン他、設計震度・不明―となっている。
道路事業・交通安全事業(歩道整備)丁野虎姫長浜線は、「県道国友曽根線」を起点に「北新町交差点」終点までの延長1100b区間で通学路の安全確保のため歩道整備などを推進。20年度(令和2年度)末までの概成見込みは約50%。
提供:滋賀産業新聞