神奈川県教育委員会と神奈川県建設業協会(神建協、松尾文明会長)は9月3日、「連携と協力に関する協定」を締結した。建設分野に関する学習などで連携することで、人材を育成するのが目的。この日はまた、「産業現場等における長期間の実習に関する覚書」が横須賀工業高校と神建協横須賀支部(永井福男支部長)らとの間で交わされた。有効期間はいずれも2023年3月31日までだが、更新も可能となっている。
協定では、教育、就労支援などについて両者が連携協力し、建設分野の教育推進や人材育成を目指すとしている。
県教委の桐谷次郎教育長は、「高校生が社会とのつながりの中で考えを深められる環境づくりは大切」とした上で、今回の協定、覚書について「大きな一歩だ」と述べ、その重要性を強調した。
松尾会長は、かながわ建設ガイダンスセミナーや現場見学会の開催といった、人材の確保・育成に向けた協会の活動内容を説明。「今回の協定締結は誠にありがたい。今後も人材育成に向け一致団結して取り組む」との考えを示した。
一方、横須賀工業高校(宍戸健一校長)と神建協横須賀支部、横須賀建設業協会(永井福男理事長)の3者が交わした覚書は、長期現場実習にともに取り組むためのもの。実習に必要な機材や材料を協会側が手配することなどを定めた。同校には22年度に建設科が新設されることになっている。
提供:建通新聞社