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鹿児島建設新聞
2020/09/04

【鹿児島】徳之島3町クリーンC/基本構想を策定/天城と伊仙が候補地

 徳之島3町で組織する徳之島愛ランド広域連合は、クリーンセンター施設整備の基本構想を策定した。新施設候補地は天城町と伊仙町が受け入れを表明。候補地をリストアップしたあと、2023年度までに決定したい考え。事業スケジュール案は複数あり、そのうちごみ処理施設(焼却、リサイクル)新設の場合は、24年度から敷地造成設計や設計と発注の図書を作成、26年度に造成、27年度からの設計・施工を想定している。
 現施設は、伊仙町目手久地区の敷地4万uにごみ焼却施設やリサイクル施設、最終処分場(浸出水処理施設、埋立処分場)で構成。ごみ焼却炉は流動床式で処理能力は38t/日(19t/8時間×2炉)。現状は各設備機器の老朽化により、高温の燃焼温度が維持できない状況が続いている。
 リサイクル施設の処理能力は13t/5時間×1系列。最終処分場の方式は準好気性埋立て(セル工法)、埋立て面積が5560u、容量は2万9600m3。残余量(18年3月末時点)は約1万1000m3(約13年分)、浸出水処理施設の処理能力は30m3/日。
 候補地選定は、1次選考で法的制約条件等の除外地域を除いて、候補特定地をリストアップして、事前調査と選考基準を定めて詳細調査を実施。2次選考は地域住民の意向、地形・地質条件等で最終選考を進めて決める。
 事業スケジュール案のうち、ごみ処理施設の基幹的設備改良の場合はまず、長寿命化計画の延命化計画を策定。21年度に設計と発注の図書作成、22年度から設計・施工を予定。
 最終処分場は23年度までに用地を選定、26年度は測量・地質調査と基本計画策定。27年度に生活環境影響調査、28年度の設計、29年度から建設を見込む。
 事業方式は、ごみ処理施設新設(エネルギー回収施設の場合)を選択した場合にPFI可能性調査を行う。

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