文部科学省は、敦賀市の「もんじゅ」サイトを活用し、新たな試験研究炉を建設する方針を固めた。建設費は概算で約500億円。22年度から詳細設計に着手する予定。
2日に開かれた原子力科学技術委員会の第4回原子力研究開発・基盤・人材作業部会の資料によると、建設する研究炉は、10MW(1万kW)以下の中出力炉が最適。
「もんじゅ」サイト内の想定される設置場所として、現在は山側資材置き場等として使用されている高台の土地を特定。今後、地質調査による建設の可否を含めた詳細な情報を得る必要があるものの、当該スペースの面積を確保すれば、一定の土木工事を行った上で、設置は可能としている。
運営体制は、日本原子力研究開発機構と大学が中心となって施設を整備・運営し、地元自治体や産業界が支援を行うことが適切としている。