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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/09/03

【群馬】県東部農業事務所農村整備課は大久保地区で調整池1カ所を築造

県東部農業事務所農村整備課は、太田市内の大久保地区に広がる約125haの雨水排水対策として進めている農村集落基盤整備・再編整備事業で、容量約1900立方mの調整池築造1カ所と3カ所で計画する排水路工約790mについて、それぞれ近く指名通知する。工種は2件とも土木一式。測量設計業務はいずれもプロファ設計(伊勢崎市)が担当した。
同地区は北関東自動車道太田藪塚インターチェンジ南側に位置。周辺に雨水を排水する河川がないため、大雨時に湛水被害が発生している。対応策として、調整池5カ所、約1万mの排水路を整備する。2016年度に事業着手。工事は3工区に分けて進めており、藪塚本町南小学校(大原町2201−1)南西側はA工区、太田藪塚インター南側がB工区、同インター西側をC工区に位置付けている。22年度の完了を目指す。
20年度はC工区で調整池5を築造する。上部の占有面積は1769u、底面積が1441u、深さ約1・2mの計画。容量は1930立方mを予定している。地下浸透式とし、底面に厚さ50pで山砕のフィルター材を敷く。法面は勾配1対1・5の土羽で仕上げ、21年度以降に防草シートを張る。掘削土量は2650立方mを見込む。発生土は他の公共工事で活用する考え。また、転落防止で池の周囲に高さ1・2mの亜鉛メッキ製フェンスを設置。池管理用の開閉扉を1カ所設ける。
排水路はC工区の調整池5に接続する支排5−1−1号線と支排5−1−2号線、集排5−1号線を整備する。調整池へ集水できるようにヒューム管やGPU、自由勾配側溝を併用。ヒューム管は荷重を均等にかけるため、砂基礎の上に敷設する。75m間隔でグレーチング付きの管理ますを設ける。GPUと自由勾配側溝は開渠とし、農地の出入口のみ蓋を設置する。設置位置は地権者の立ち合いの元で決める。
整備概要は◇支排5−1−1号線=ヒューム管(φ600o、152m)、GPU(300o×300o、135m)◇支排5−1−2号線=ヒューム管(φ500o、152m)◇集排5−1号線=ヒューム管(φ450o、92m)、GPU(300o×300o、86m)、自由勾配側溝(300o×400〜900o、172m)―を予定している。
排水路は全体計画約1万mのうち、19年度末までにA工区の全区間とB工区の一部で約3500mが完了。B工区はこれから石川建設(太田市)と石橋建設工業(太田市)が21年3月5日の工期で約1300mを施工し、完了させる。21年度以降はC工区の残る約4400mを対象に工事を進める。
5カ所計画している調整池は、これまでにA工区の2カ所が完成した。未整備はC工区のみ。調整池4は早期着工に向け、年度内に用地交渉に取り掛かる。調整池3は、早ければ21年度に用地取得をスタートさせる。