県土木交通部都市計画課は、県営都市公園マネジメントの基本方針策定に取り掛かっており、12月中旬に開催を予定している県議会の常任委員会で最終案を報告し、同月下旬には基本方針を決定する。
同基本方針の位置付けとして、「多様な主体と共に育む、緑と賑わいあふれる湖国の都市公園」を掲げ、公園ごとにマネジメント方針を検討。▽湖岸緑地▽春日山公園▽尾花川公園▽びわこ文化公園▽びわこ地球市民の森▽奥びわスポーツの森―の公園活性化や賑わい創出等の推進方策を取りまとめ、具合の取り組みを進めていく。
施策例として、公募設置管理制度(Park―PFI)の活用や、都市公園の整備や利活用のための社会実験、長寿命化計画に基づいた再整備・維持補修など挙がっている。
Park―PFIの概要としては、飲食店、売店等の公園利用者の利便向上に資する施設(公募対象公園施設)の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等(特定公園施設)の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する。
同課では同基本方針(原案)に対して、10月2日まで意見・情報の募集を行っている。
また、県内にある公園施設の長寿命化についても年度内メドに策定する考え。計画期間は、策定から概ね10年間とし、計画期間終了後を目標年度として、公園施設の長寿命化対策に取り掛かる。今後進展する遊具等の公園施設の老巧化に対する安全対策の強化および修繕・更新費用の平準化を図る観点から、適切な維持補修等の予防安全的管理の下で、既存ストックの長寿命化対策及び計画的な修繕・改築・更新を行うため、公園施設長寿命化を策定していく。
なお、長寿命化のコンサル担当は、キタイ設計(近江八幡市)。
提供:滋賀産業新聞