県湖東土木事務所は、彦根市東沼波町地先の急傾斜地の対策施工について、事業化の有無など検討を行うため20年度(令和2年度)に予定している東沼波地区単独通常砂防測量業務を伸和技研(近江八幡市)に委託した(8月21日開札)。12月までの期間でまとめる測量データを材料に、急傾斜地対策の事業化に向けた関係機関との協議・検討に入りたい考えだ。
事業化する運びとなれば21年度(令和3年度)にも予備設計、22年度(令和4年度)にも詳細設計を行い、必要があれば用地に係る準備等を経て24年度(令和6年度)以降、初弾に着工していくこと―なども視野に入れているが、現時点では流動的。
同事業は、彦根市東沼波町地先の、芹川沿いの道路に面する彦根市立旭森小学校が、背後の「大堀山」、芹川を挟んだ対岸の「鞍掛山」と急傾斜地に近接し、彦根市のハザードマップにおいても同小を含めた周辺区域が豪雨の際に土砂災害の兆候などに十分警戒しなければならない「土砂災害警戒区域・土砂災害危険箇所」に指定されているため、急傾斜地対策施工を実施するかどうかも含め可能な手法や事業化を検討する。
先頃委託した測量業務では、2級基準点測量2点、4級基準点測量4点、現地測量0・012平方q―などを行う。
提供:滋賀産業新聞