日本工業経済新聞社(群馬)
2020/09/03
【群馬】前橋市が群大附中通線で設計中
前橋市は市道00−028号線(群大附中通線)の改良に向けて、詳細設計を進めている。地元の整備推進協議会の意向を踏まえつつ、群馬大学附属中学校周辺の速度抑制対策などを検討している。順調に進めば2021年度に着工、25年度の完了を目指す。
事業区間は上沖町から群大附中方面へと向かい、幸塚町を経て三俣町の桃ノ木川ラブリバー通りまで。延長は1280m、現況幅員は6・6〜8mとなっている。狭小な路肩の改善や線形改良によって、同中学校や近隣の桃ノ木小学校の児童・生徒などの安全を確保するとともに、地域間の交通アクセス向上を図る。
これまでに、路面標示やポールコーンによる物理的な狭窄区間を設置する社会実験を実施。道路沿いにある住宅で車の出入りが困難になるなど否定的な声が挙がっており、同案は却下となる見通し。このほかに、ハンプの設置や時間を限定した交通規制などの案が挙がったが、いずれも実現までの課題が多く、現実的ではないという見方が強い。こうしたことを踏まえつつ、具体的な速度抑制の手法を設計で検討する。業務は技研コンサル(前橋市)が担当。
21年度の工事は区間内で用地買収を伴わない、中学校周辺の直線部分から着手する見通し。また、区間内の幸塚中通りとの交差点部分が狭あいかつ交通量が多く、特に危険であるとの指摘が多いことから、同箇所の用地買収を優先的に進め、早期の改善を目指す。
区間内で桃ノ木川を渡る大正橋は張り出し橋脚へ改修するなどの手法で拡幅を図る。同橋の設計は施工の時期が近づく23年度以降に委託する考え。竜の口川を渡る甲子橋は現状のまま対応する。