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鹿児島建設新聞
2020/09/02

【鹿児島】県内の一般廃棄物処理施設計画

 県内の一般廃棄物処理施設の整備計画が明らかになった。2021年度政府予算等に要求するのは、ごみ焼却施設等を対象とした長寿命化施設整備への計画支援で、徳之島愛ランド広域連合やいちき串木野市、継続で霧島市と伊佐北姶良環境管理組合のほか、屋久島町ではごみ焼却施設の着工を見込む。
 徳之島アイランド広域は徳之島3町で構成。ごみ焼却施設とリサイクル施設、最終処分場(浸出水処理施設、埋立処分場)が伊仙町目手久地区(敷地4万u)にある。
 そのうち、03年3月に竣工したごみ焼却施設は、広範囲における設備機器が老朽化により、焼却処理に必要な能力や公害防止において必要な機能に支障が生じ、早期な対策が必要な状態。
 いちき串木野市では、串木野環境センターが1999年に竣工し、建物規模はRC造6棟延べ7326uある。公共施設等総合管理計画によると、中長期的な視点から計画的な予防保全型の管理や修繕を行い、老朽化に伴う更新が必要となった場合には、隣接自治体との共同利用・施設整備を検討する。
 霧島市は、敷根清掃センター建て替えを設計・施工・運営まで含めたDBO方式で発注予定。事業者選定の入札公告は今年度中にも行う見通し。選定支援は基本構想・基本設計も手掛けるエイト日本技術開発が担当。焼却方式はストーカ炉、処理能力は140t/日。
 伊佐北姶良環境管理組合は、伊佐市と湧水町、霧島市の横川町と牧園町で構成。現施設「未来館」(伊佐市菱刈南浦)は、03年3月に竣工。焼却施設は、外熱キルン式ガス化溶融炉(全連続燃焼式)で処理能力が40t/1日×2炉ある。ストーカ炉への変更を見込む。
 屋久島町では24年度の完成に向け、基本計画等を今年度中に策定。施設規模はおおむね14t/日(通常分12t/日、災害分2t/日)を想定、建設場所は現施設敷地を中心とする場所を見込む。

鹿児島市の施設
北部は10月入札

 鹿児島市の取り組みは、北部清掃工場ごみ焼却施設基幹的設備改良に向け、工事発注に向けた手続きを進めている。開札は10月7日で工期は26年2月27日まで。
 工事内容は、ごみ焼却施設(ごみの受入供給設備、焼却設備、燃焼ガス冷却設備、余熱利用設備等)。処理方式は、全連続燃焼式焼却炉(ストーカ式)で処理能力は530t/日(265t/日×2炉)。
 また、南部清掃工場の建設は21年12月末の工期で整備中。現在、鉄骨工事を継続しており、プラント工事は焼却炉の給じん装置やボイラドラム等を搬入した。

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