日本工業経済新聞社(群馬)
2020/09/01
【群馬】前橋市の西部第一落合土地区画整理が着工
前橋市は西部第一落合土地区画整理事業の工事を本格化させる。10月ごろに、地区内への大型工事車両進入路となる新橋の下部工を条件付き一般競争入札で公告する見通し。9月補正予算案には同橋工事費として2021年度を期限に、限度額7200万円の債務負担行為を設定している。同事業は主に元総社町からなる約35haが対象となっており、総事業費101億円、うち工事費に約95億円を見込んでいる。
対象の橋梁は染谷川を渡るもので、区画整理事業を行う際に、大型工事車両の進入路となるため、先行して整備する。計画はPC単純プレテンT桁橋で橋長19・2m。幅員11mで、上流側にのみ幅員3mの歩道を備える。右岸が市道、左岸は区画道路に接続する。設計は藤和航測(前橋市)が担当した。
橋台は両岸ともにRCのL型。杭は現場打ちで、φ1・2mを両岸に4本ずつ打ち込む。杭長は右岸8m、左岸11mとなっている。10月ごろに市内本店などを条件とした一般競争入札を行う見通し。工場製作を含む上部工の架設工事は、22年度以降に発注する。
当初予算には事業費10億5964万2000円を計上。内訳は移転補償7億2700万円、工事費1億8700万円、委託料1億3705万円となっている。9月補正予算案では事業費6300万円を追加。加えて、同橋の工事に向けて、限度額7200万円の債務負担行為を設定した。
区画整理事業は元総社町をメインに34・9haを対象とする。事業期間は32年度まで。幹線街路として都市計画道路4路線を整備。対象および概要は◇元総社線=W18m、L548・8m◇西部環状線=W22m、623・5m◇安中線=W2〜13m(16m)、L905・2m◇前橋高崎幹線=W0・7〜3・8m(35m)、L350m−。全体で4億3516万6000円を投じる。交通渋滞の解消を図るために都計道高崎幹線(国道17号)の拡幅も予定されている。区画道路は幅員6〜13mで、6mと10mをメインに設置する。
橋梁整備は同橋のほかに、みろく公園周辺で染谷川を渡る南栄橋の架け替えも計画。施工時期は、事業全体の進ちょくを考慮して判断する。
調整池は約2800uと約2000uの2カ所。染谷川560mと牛池川320mの河川改修も実施する。
公園は2300uと8200uの2カ所を計画し、2080uの緑地整備も位置付けている。