来年3月の都計変更目指す 同6月に制限改正議案上程へ長崎市は8月28日、都市計画審議会において、幸町周辺の都市計画見直しについて事前説明を行った。素案としては、長崎スタジアムシティ地区計画(幸町6―12ほか、約6・9f)の決定と共に、中部下水処理場敷地を含めた15・8fについて、用途地域を工業地域から商業地域(400/80)へ変更、準防火地域の設定を行うとした。また隣接する宝町公園を含む準工業地域(1・1f)も商業地域へ変更し、特別用途地区(大規模集客施設制限地区)を廃止とする。
この見直しにより、工業地域では制限対象だったスタジアムシティの整備内容〔サッカースタジアム・商業施設(店舗1万平方b超)・アリーナ・ホテル〕の建設が可能となる。スケジュールとしては、9月議会建設水道委員会、関係自治会に事前説明および都市計画見直し素案説明会を実施、11月に見直し案縦覧、来年2月に都計審へ付議、3月決定変更・告示を行い、同年6月には地区計画区域内における建築物に係る制限条例の改正議案を市議会へ付議する予定だ。
スケジュール詳細も明らかに
長崎スタジアムシティプロジェクトは、建設予定地を三菱重工業幸町工場跡地とし、ジャパネットグループの新会社「潟梶[ジョナルクリエーション長崎」がプロジェクトを進める。総事業費は約700億円を見込み、環境デザイン研究所・安井建築設計事務所JVで基本設計業務を担当している。
本審議会ではプロジェクトスケジュール(予定)の詳細も明らかにした。それによると、10月までに基本設計、11月〜約7カ月間で実施設計を行う。2021年5月に開発説明会(開発区域の位置/土地利用計画・交通計画/公共施設および公的施設の配置や構造/予定建築物の用途・構造/造成内容/施工内容・予定工期/工事中の安全対策)を開催、7月から約6か月間で確認申請等を進め、その間9月に大店立地法説明会を実施、11月に開発許可、22年1月に着工、約24カ月の工期を経て24年1月以降の開業を想定している