県内の野球関係団体で構成される新潟県野球協議会の高橋勇四郎理事長らは8月31日、県庁に花角英世知事を訪ね、日本野球機構(NPB)の16球団構想を前提としたプロ野球球団の新潟誘致に対する要望を行った。
はじめに、高橋理事長は「子供たちがこれからも新潟に住み続けたいと思う大きな夢が持てるよう、協力をお願いしたい」と述べた。また、誘致が条件となるものの、コンサートなどにも活用できる新たな多目的ドーム構想に対する要望も行い「野球だけではなく、いろいろなイベントがきれば、全国から人も呼べ、地域活性化につながる」と大きな期待を込めた。
冒頭以降は非公開で行われた。高橋理事長は「知事からは元気が出る良い提案といった前向きな話をいただき、非常にうれしかった」と笑みをこぼした。また、花角知事からは「県民、新潟市民の盛り上がりも考えてほしい」と提案を受け、今後はプロジェクトチームや、招致委員会に部会を設置するなど具体的な計画づくりを示唆。アルビレックスBCのNPB昇格や、既存プロ野球球団の誘致により実現を図りたいという。現在、新潟のほか、静岡市、松山市、沖縄県が協議会を立ち上げているという。
ドーム球場は、老朽化した小針球場と鳥屋野野球場を廃し、新球場として新たな拠点づくりの可能性があるとし、整備運営はPFIによる公民連携を想定。
なお、8月19日には中原八一新潟市長にも同様の要望を行った。