県発注の建設工事で「2019年度優良工事」の選定作業が進んでいる。基本ラインは85点以上―。県土整備部はかつてない高いハードルを設定し、各発注機関に推薦調書の提出を求めた。9月内に最終選考を終える。
選定対象は19年度内に完成検査した請負対象設計金額500万円以上で、県外業者の施工を除いた820現場。表彰件数の目安は50件程度で、同部の集計では例年の84点以上を抽出すると69件が該当したため、基本ラインを1点引き上げた。工事成績の19年度平均は土木工事78・9点、営繕工事78・8点と、ともに過去最高値を示しており、優良工事のラインも上昇したかっこうだ。最高点は米子管内の土木工事88点。
この結果、同部は85点以上の土木工事32件と営繕工事6件の計38件をリストアップし、各発注機関に照会した。各事務所は85点に満たない現場でも「特別推薦枠」(各局最大2件まで)を使って推薦書を作成できる。
同部の説明によると「9月中に最終決定したい」(県土総務課)と話しており、今後、推薦書を取りまとめる。併せて、昨年度に表彰制度を創設した「若手優良技術者」も選考。優良工事の受賞現場に携わった35歳以下の技術者がいないかチェックを加える。
表彰式典は11月を予定。優良工事の施工者と優良技術者を知事表彰するほか、若手優良技術者と優良下請負業者は部長表彰する。
日刊建設工業新聞