大野市小中学校再編計画検討委員会(委員長 松木健一福井大学理事・副学長)の第3回会合が27日、天神町地係の結とぴあで開催された。今回は中学校再編がテーマで、市が示した資料によると、建設に係る工事費は、36億円から57億円程度と算定されている。
議事では、市が現5中学校を(1)1校に統合(2)2校に再編(開成、陽明、上庄、尚徳を統合、和泉は統合しない)(3)3校に再編(開成、上庄を統合、陽明、尚徳を統合、和泉は統合しない)(4)2校に再編(開成、上庄を統合、陽明、尚徳、和泉を統合)―の4パターンに分け、生徒数・学級数の推移や建設等に係る経費を紹介。それを参考としながら、委員が意見を交わした。
建設費の比較では、1校新築の(1)および(2)で37億5300万円、2校新築の(3)および(4)で57億7900万円となっている。また、(3)および(4)で新築せず、現在の開成および陽明中学校をそれぞれ長寿命化する場合は、36億400万円が必要となる。
算定方法については、学級数(特別支援学級は3学級と算定)に応じて文科省基準で計算された必要面積(校舎、体育館)に1・2を乗じた面積を用いる。建築時の仮校舎リース経費や用地取得費、解体経費、グラウンド整備費、外構工事費などは含まない。校舎建築経費および体育館建築経費は、各面積に35万円/平方メートル(大野市公共施設再編方針使用単価)を乗じた。長寿命化に係る経費は、新築経費の7割として算定。
なお、今回示されたパターンから、今後の再編方針を決めるものでは無く、生徒数や建設費などの数字を参考として、委員から出された意見を基に、最終的な計画を策定していく。
次回の会合では、小学校再編について検討する予定。