建通新聞社(東京)
2020/08/31
【東京】都 内幸町地区を街並み景観重点地区に
東京都都市整備局は、内幸町地区の約6・5fを街並み景観重点地区に指定した。三井不動産(中央区)らが再開発を計画していることを踏まえ、日比谷公園と隣接する特性を生かした大規模広場の創出などに取り組み、緑とにぎわいのある景観の形成を促す。今後、地元関係者らが建物の色・デザイン・広告物の大きさなどに関する街並み景観ガイドランを作成し、これに沿ったまちづくりを進めていく。
内幸町地区(千代田区内幸町1ノ1)には、帝国ホテルや東京電力ホールディングスの本社、NTT日比谷ビルなどが含まれる。このエリアでは、NTT都市開発(千代田区)と三井不動産が協力して再開発に乗り出すもよう。都が内閣府の東京圏国家戦略特別区域会議に都市再生プロジェクトとして提案した内容によると、国際迎賓・文化・交流機能を拡充した国際ビジネス交流拠点の形成を目指すとしている。オフィスや商業施設などを配置した複数の超高層ビルを整備するとともに、大規模広場を創出する方針だ。
街並み景観重点地区は、景観形成上重要な地区(歴史的・文化的な特色を継承している地区、道路整備に併せて沿道の建て替えが進む地区、地域の景観に大きな影響を及ぼす大規模プロジェクトが行われる地区)を指定し、地域の主体性に基づいた一体的な街並み景観づくりを進めることを目的としている。
今後、地域の住民らで組織する協議会が、地域のルールとなる街並み景観ガイドランを作成。都の承認を得て景観に配慮した街づくりを実施する。
提供:建通新聞社