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建設新聞社(長崎)
2020/08/28

【長崎】長崎大学感染症研究拠点整備

新たに研究棟の整備を計画
   文科省と協議 本年度の設計目指す

長崎大学は、感染症研究拠点整備の一環として、新たに研究棟の整備を計画している。2021年度の建設に向け、本年度中に設計に着手したい考えだ。
 長大では現在、感染症研究拠点の中核となる高度安全実験(BSL―4)施設(実験棟)を坂本キャンパス1(長崎市坂本1丁目12ノ4)に建設中だ。新たに整備する研究棟は、実験棟の利用を安全・効率的に行えるよう、実験棟に隣接して建設する計画で、「教育・研究活動」と「実験棟管理運営業務」を担う施設。長崎大学坂本キャンパス1配置図
 教育・研究活動では、実験棟で行う研究の準備や、実験棟利用者の教育訓練などを行う。このことで、実験棟の研究活動を円滑に進める環境を整備する。併せて新型コロナウイルス感染症の関連研究なども行う計画だ(一種病原体は扱わない)。
 管理運営業務では、学内の各所に分散しているスタッフ(施設・設備管理、実験動物管理、地域連携、事務)を集約し、施設の安全な管理・運用が行える環境を整える。
 研究棟の詳細については、文部科学省と協議中だが、施設規模は7階建て約3500平方bを想定。安全管理の環境などを早期に整えられるよう、本年度に設計に着手し、来年度には工事を行いたい考えだ。
 実験棟(RC造一部SRC造5階建て延べ5210平方b)は20年8月現在、4階部分の躯体工事と1〜3階部分の仕上げ・外壁工事を実施中。今後、5階、屋上階・塔屋部分の工事を進め、本年度末までに外構工事まで完了させる。併せて、来年2月から実験施設の試運転調整に着手するスケジュールだ。ksrogo