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　富山県農林水産部は、小矢部市松尾地内「県営農村地域防災減災事業地ヶ越溜池地区地ヶ越溜池堤体改修工事」を、第３四半期に条件付一般で発注する。
　地ヶ越溜池は堤高９・０４メートル、堤長５６メートル、貯水量２万５３００立方メートルのアースフィルダムで、１９６４年に大改修された。受益面積１３・８ヘクタール。施設の老朽化が進み、地震時における堤体の安定性を欠いているため、改修補強を行い、災害の未然防止と安全確保を図る。
　整備内容によると、表面遮水壁工法（遮水シート）により本堤を改修して漏水を抑制し、トレント（床掘）を設ける。上流斜面のシート保護工として布製型枠工、下流斜面で種子吹付工を行う。取水施設では、φ２００ミリ鋼管の斜樋管、φ７５ミリため池栓１１孔、緊急放流孔（スライドゲート）、φ８００ミリ高耐圧ポリエチレン管の底樋管を設置する。整備に伴い、堤高は９・６メートル、堤長５８メートルとなる。
　当初予算に債務負担行為１億８０００万円を設定した。２２年度の完成を予定している。設計は協和が担当。