「かたよった情熱 大好きです!」と決めゼリフ。鹿屋市輝北町にある森建設(森義大社長)のアニメCMが話題だ。ストーリーは、川から流れてくる桜島大根からもり太郎(森社長)≠ェ誕生し、業界を盛り(もり)上げるという若手社員が考えたPR動画を森社長が面白いと採用する話。
制作は、NPO法人マンガプロジェクト鹿児島の四元重美氏らが原画と編集、赤塚学園・美容デザイン専門学校が背景や色塗りの作画、ヒューマンアカデミー鹿児島校の学生がアフレコ声優をそれぞれ担当した。
「建設業らしからぬアイデアを!」という森社長の要望を受け、「ギャップ」や「バカバカしさ」をコンセプトにキャラクターデザインや笑えるシナリオを作成。若者の感性を発揮した情報発信で建設業の魅力を伝える。
CM(8月から放映中)はYouTubeでも視聴でき、今後は第2、第3弾と続編のCM放映も決定している。
26日、鹿児島市のマークメイザンで成果発表会があった。制作のいきさつなど作家や講師らが対談。森社長は「県内にも多くの漫画家がいることを知り、地元の漫画家に光を、学生たちにはチャンスを」と作画から声優までオール鹿児島で依頼したことを明かした。また、「業界のイメージアップを図るだけでなく、地元のクリエーターのことをたくさんの人に知ってもらう機会になれば」と語った。