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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/08/27

【群馬】高崎河川国道事務所は根小屋第3排水樋管の工事を9月までに公告

国土交通省高崎河川国道事務所は、烏川上流築堤事業(3工区)について、高崎市根小屋町地先で行う根小屋第3排水樋管新設工事を9月中の一般競争入札(標準型)公告に向け準備を進めている。2021年度以降は3工区内の築堤工事や中ツ沢川などに架設する5橋の橋梁工事などを実施する。
同事務所は、城南大橋から一本松橋までの烏川右岸側の約3200m区間を1〜3工区に分割し、烏川右岸上流に位置する1工区から下流側に向かって整備を進めている。11年度に工事着手しており、早期完成を目指し工事を進めている。工区ごとの整備延長は1工区約1000m、2工区約1000m、3工区約1200m。
3工区は、2工区との境を流れる金井沢川〜太夫沢川、太夫沢川〜井戸沢川、井戸沢川〜地獄沢川の3つに分割して18年度から整備を進めている。20年度は根小屋第3樋管新設工事のほか、築堤工事を行う。樋管は太夫沢川と井戸沢川の間に新設する。樋管は自動で開閉するステンレス製の扉体を設置する。規模は18年度に新設した根小屋第2樋管と同規模程度となる予定。詳細設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)が手掛けた。第2樋管新設工事は田中建設(伊勢崎市)が受注、工事内容は◇法覆護岸工=約170u◇遮水鋼矢板=約60枚◇コンクリート工=約150立方m◇鉄筋工=約10t◇ゲート設備工−だった。築堤工事については河本工業(館林市)が太夫沢川と井戸沢川の間で進めている。
21年度以降は、河本工業が進めている箇所の下流側で880mの築堤工事を行うほか、築堤により架け替えが必要となる中ツ沢川、金井沢川、太夫沢川、井戸沢川、地獄沢川の橋梁の橋梁工事も実施する。橋梁架設工事は堤防整備完了後に着手する計画。
整備する堤防は烏川の河道を掘削し、川の堆積土を使用する。堤高約3m、天端幅5m、堤防の敷き幅約20〜23m、堤防法面勾配1:3の堤防となり、堤防の法面には張り芝を施す。
堤防の詳細設計は工区ごとに実施しており、3工区は14年度に八千代エンジニヤリング(東京都新宿区)が手掛けた。
1工区は工事が完了しており、2工区についてはほぼ堤防工事が完了、今後は築堤した天端に整備する管理用道路の舗装工事と中ツ沢川、金井沢川を跨ぐ箇所の橋梁架設工事が計画されている。
整備区域は治水安全度が低く、浸水被害が発生しており、一部家屋が浸水したほか、田畑などの収穫物に被害を与えている状況。浸水被害の早期解消と治水安全度の向上を図るため堤防や樋管の整備を進めている。