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建設経済新聞社
2020/08/26

【京都/滋賀】新名神城陽SICと国道24号寺田拡幅 土地収用も見据え説明会開く

 近畿地方整備局京都国道事務所、西日本高速道路梶iNEXCO西日本)は24日、高速自動車国道近畿自動車道名古屋神戸線新設工事[新名神高速道路](大津ジャンクション(仮称)〜城陽ジャンクション・インターチェンジ間)(城陽スマートインターチェンジ(仮称))及び一般国道24号寺田拡幅事業の未買収地の土地取得を推進するため、同事業の目的及び内容についての説明会を城陽市富野の城陽市消防本部で開催した。
 用地取得状況(令和2年7月末時点)は、新名神の大津JCT〜城陽JCT・IC間が約95%、城陽SICが約54%、国道24号寺田拡幅が約91%まで進捗しており、残る土地について、引き続き話し合いの中で協力を求めていく方針だが、着実な事業進捗を図るため、話し合いでの用地取得が困難な場合に備え、土地収用法の活用に向けて準備を並行して進めている。
 事業説明会では、NEXCO西日本の担当者が新名神の大津JCT〜城陽JCT・IC間及び城陽SIC、近畿地整京都国道事務所の担当者が国道24号寺田拡幅について、それぞれ事業概要や事業効果、進捗状況などを図面や航空写真などを示しながら説明した。
 なお事業説明会については、大津市民会館(大津市島の関)でも8月26日午後7時〜8時に開催する。
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城陽SIC、用地取得率は約54%
国道24号寺田拡幅は約91%

 西日本高速道路梶iNEXCO西日本)が進める新名神高速道路の大津JCT〜城陽JCT・IC間は延長25・1qで、令和5年度中に開通予定。城陽スマートインターチェンジ(城陽SIC)は延長1・1qで、城陽JCT・ICから東に約4q、宇治田原IC(仮称)から西へ約3・1qの位置に設置する。
 城陽SICを巡っては、平成29年8月10日に国土交通省からNEXCO西日本に事業許可が下り、近畿地方整備局京都国道事務所は同年8月22日に連結許可書を城陽市に伝達した。
 連結位置は城陽市富野。連結予定施設として市道城陽スマートインター線(仮称)を整備し、令和5年度の大津JCT〜城陽JCT・IC間の供用開始に合わせて城陽SICを整備する。城陽SICの全体事業費の概算額は29億8000万円。城陽SIC及び市道城陽スマートインター線の整備はNEXCO西日本に委託。
 運用形態はフルインター(名古屋方面(上り線)出入口、大阪方面(下り線)出入口)、運用時間帯は24時間でETC車載器搭載の全車種で利用が可能。
 平成29年8月の連結許可以降、国道24号城陽井手木津川バイパスの事業化及び三菱地所・サイモン梶i東京都千代田区)の「(仮称)京都城陽プレミアム・アウトレット」の規模拡大など、周辺整備の深化に伴う交通量推計を再検証した結果、休日における時間交通量が増加したため、ETCの進入・退出路を各1レーンから各2レーンに変更。計画交通量は当初の5600台/日から7200台/日に変更した。
 用地取得率をみると、大津JCT〜城陽JCT・IC間は事業地面積217万1000uのうち、取得済面積は206万4000uで進捗率約95%、城陽SICは事業地面積11万5000uのうち、取得済面積は6万2000uで進捗率約54%(令和2年7月末現在)。
 一方、近畿地方整備局京都国道事務所が進める国道24号寺田拡幅は、城陽JCT・IC東側の城陽市寺田今橋を起点に、終点の城陽市富野荒見田までの国道24号を現行の2車線から4車線化する事業。延長は2・1q(近鉄京都線を跨ぐ橋梁区間あり)。
 現国道24号は12m(車道3・25m×2車線、路肩0・5m×2、歩道4・5m)に改良し、東行(下り)の一方通行とする、新名神の高架道路を挟んで南側に西行(上り)の一方通行の2車線道路(構成は下りと同じ)を新たに整備する。
 平成25年度に事業化し、平成27年度に用地着手、平成28年度に工事着手した。
 用地取得率は面積ベースで約91%(令和2年7月末現在)。