日本工業経済新聞社(群馬)
2020/08/26
【群馬】前橋市が20年度9月補正予算案を公表
前橋市(山本龍市長)は25日、9月補正予算案を明らかにした。元総社北小学校のプール改築へ工事費1億2850万円を計上するとともに2021年度を期間に限度額1億3320万円の債務負担行為を設定、合わせて2億6000万円余を確保。年内に建築と設備の2分離で工事発注する考え。上武道路道の駅設置事業は、事業期間および事業費を変更したことに伴い、債務負担行為の限度額を43億6098万円へ修正した。水質浄化センター再構築事業も限度額変更で基本設計1億2500万円を設定している。
元総社北小学校のプール改築工事は、施設の老朽化から実施するもの。男女更衣室やトイレなどを配置するRC造平屋の管理棟や、25m6レーンの大プール、小プール、消毒用プールなどを整備する。プールはいずれもステンレス製。設計はスムース建築設計事務所(前橋市)が担当した。建築工事は条件付き一般競争入札、電気・機械など設備工事は指名競争入札で発注する見通し。
このほか、学校施設整備は、国庫補助内示に伴う事業費が調整された。新型コロナウイルス感染症によって年度内の施工を見送った小中学校の校舎や調理場の大規模改造工事費を減額している。また、GIGAスクール構想に基づく推進事業費も計上されているが、タブレットの購入費などがメインで施設整備は行わない。
上武道路道の駅設置は、スケジュールおよび事業費が変更となっている。これに伴い、債務負担行為の期間を21年度から22年度までに変更。限度額も28億4200万円から43億6098万円とした。道の駅アクセス道路として整備する市道04−104号線の整備事業3960万円は繰越明許に設定した。
道の駅整備事業や国庫補助内示に伴う整理によって道路新設改良事業は全体として15億1254万7000円の減額となった。同事業で追加となった路線および追加額は◇南高校通線=1220万7000円◇清里地区南北幹線整備事業(U期)=1085万8000円◇粕川3008号線=621万8000円◇泉橋通線=3858万7000円◇粕川3085号線ほか=3664万3000円◇宮城3352号線ほか=5291万4000円◇下川淵小北通線=6080万円◇江田天川大島線(V期)=2億490万5000円−など。このほか、道水路補修改良事業で2億5430万円、舗装長寿命化修繕計画に7900万円を追加。一方で、橋梁長寿命化修繕計画事業の3億6400万円を減額としている。
コンサル関係では、このほど基本構想の内容が明らかとなった前橋水質浄化センターの再構築事業で基本設計費を確保。年度当初に設定した債務負担行為の限度額を7500万円から1億2500万円に増額。期間は21年度まで。プロポーザル方式を視野に委託方法を検討中。20〜21年度に設計を進める。
生涯活躍のまち(CCRC)事業の福祉作業所と夜間急病診療所の基本・実施設計費も調整。福祉作業所は当初予算の委託料2088万6000円を減額し、21年度の期間で限度額2656万7000円の債務負担行為を設定。診療所も委託料4300万円を減らし、債務負担行為を設定。限度額4850万円としている。新型コロナウイルス感染症や入札の不調により、業務の契約期間が2カ年に変更となったため。
一般会計は3149万6000円を追加し、総額を1955億3388万6000円とする。