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建通新聞社(東京)
2020/08/26

【東京】都下水道局 有明水再生Cを「見せる化」

 東京都下水道局は、有明水再生センターの見学コースを再整備する。「有明水再生センター見せる化重点的整備業務委託」として企画コンペティションを実施するため、参加希望者の募集を始めた。解説パネルやデジタルサイネージ、体験型コンテンツなどを設置するためのデザインの考え方やイメージの提案を求める。申込書の提出期限は8月28日正午。9月29日正午まで企画書の提出を受け付け、10月9日に審査する。
 下水道局は、円滑に事業を推進するためには下水道への理解・関心が不可欠であるとして、「見せる化」を通じた情報発信をするための「東京下水道 見せる化アクションプラン2018」を18年3月に策定した。これまで取り組んできた「見える化」から一歩進め、東京下水道の役割や課題、魅力を積極的に発信できるよう、見学コースの再整備や、事業の目的・整備効果の情報提供などに取り組んでいる。
 有明水再生センター(江東区有明2ノ3ノ5、敷地面積4万6600平方b)は、分流式汚水処理施設。処理能力は1日当たり3万立方b。子どもをターゲットに見学コースを整備する。ほとんどが地下化されている設備を可視化できるコンテンツをつくり、下水がきれいになるまでのプロセスをストーリー仕立てで体感して理解できる施設にする。
 下水道局がまとめた同センターの「見せる化重点的整備基本構想」では、エントランスには、縦5100_×横4800_の壁面を装飾する。見学ルートには誘導サインを新設。沈殿池と反応槽、第二沈殿池といった重要な箇所ではそれぞれ、タッチパネル式のデジタルサイネージを設置し、施設の大きさや構造、内部の仕組みや働きなどが映像で理解できるコンテンツを導入。内部構造を視認できる可動蓋も設ける。施設内はユニバーサルデザインに配慮し、多言語対応(日・英・中・韓)とする。
 コンペティションで契約予定者を選び、業務は「委託その1」と「その2」に分けて進める。その1で12月中旬〜21年3月に設計書をまとめ、コンテンツ制作やデジタルサイネージの整備・調達などを、その2として21年4月1日〜21年7月に実施する予定。
 費用の上限額は、「その1」が3091万円(税込み)、「その2」が4098万円(税込み)。

提供:建通新聞社