高山市は、都市計画道路松之木千島線のバイパス(BP)道路新設に伴う予備修正設計と取り付け道路の設計を大日コンサルタント高山事務所(高山市)に委託した。詳細設計を委託する前段階の修正などを12月24日までにまとめる。当初6月を予定していた詳細設計の委託時期に関しては、修正設計などの進捗によるとし、今のところ具体的な委託時期は示していない。
松之木千島線のBP整備は、国道361号の松之木町中央交差点から南側に約250bの位置を起点として、錦山をトンネルでパスする総延長約1600bの道路となる。錦山にはトンネル2カ所(総延長約930b)を整備する。トンネルの間をつなぐ開削区間には二つの流入道路も想定している。
路線全体の修正設計とトンネル予備設計に関しては同社が担当し、3月末までに、ルート上の2カ所のトンネル坑口付近の現地調査と路線全体の修正設計をまとめた。
今回委託した修正設計は、これをもとに地元住民らと協議し民家などに影響が出そうな数箇所について修正する。またBP道路の2カ所に設置する流入道路の設計もまとめる。その後詳細設計に関しては、修正設計の進捗を見ながら、委託時期を固める。
並行して用地測量と補償積算を進め、用地取得を促進する。その進捗状況を見て早ければ23年度から一部の工事に着手する方針だ。30年度の供用開始を目指す。
同路線は、中心市街地に流入する車両の抑制を目的に内環状線として07年に都市計画決定した。04年に起点位置を変更し17年に事業化するとともにルートを当初より南東側に見直した。
全体事業費は50億円をを見込んでいる。
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建通新聞社