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建通新聞社
2020/08/25

【大阪】地価LOOK2Q 大阪圏は一転下落傾向に

 2018年第1四半期から20年第1四半期まで9期連続で、全ての地区が上昇していた大阪圏25地区の地価が一転、20年第2四半期(4月1日〜7月1日)に下落または横ばいとなったことが分かった。特にインバウンド需要で地価上昇が続いていたミナミエリアの「心斎橋」「なんば」では、前期と比べ下落幅が3〜6%の大幅下落となった。
 国土交通省が主要都市100地区の地価動向を四半期ごとにまとめた「地価LOOKレポート」20年第2四半期分によると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受け、大阪圏では、ミナミエリアの「心斎橋」「なんば」の他、「茶屋町」、「三宮駅前」でも下落幅が前期比3〜6%の大幅下落。これらを含めた下落は17地区、横ばいが8地区となり、上昇地区はなかった。
 全国の主要都市でも、上昇地区は前期の73地区から1地区だけに急降下。この他、横ばいが61地区、下落が38地区となり、これまでの上昇傾向から大きく変化した。
 新型コロナにより経済活動が停滞し、インバウンドの波が止まったことなどが大きく影響した。コロナの先行きは不透明で、インバウンド需要の回復には時間がかかり、店舗賃料の値下げ要請やホテルの収益悪化などの懸念が続くと予想されるため、今後も地価動向は下落傾向が続くとみられる。

提供:建通新聞社