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建設経済新聞社
2020/08/25

【京都】北部で水素エネルギー可能性調査 神鋼リサーチに委託し実施

 京都府は、京都舞鶴港を中心とする府北部地域においてカーボンフリーの水素サプライチェーン構築に向けた可能性調査に着手する。このほど関連業務を入札し、神鋼リサーチが落札した。委託期間は来年2月26日まで。
 今回委託した業務内容は、@水素需要ポテンシャル調査(ア・既存技術に基づいた短期的な水素需要ポテンシャル調査(既存技術(FCV、FCバス、FCフォークリフト等)を前提とした短期的な水素需要ポテンシャルについて、文献調査に加え、京都舞鶴港周辺企業、中丹地域(福知山市、舞鶴市及び綾部市)の工業団地立地企業、大学及び自治体等を対象にアンケート調査及びヒアリング調査を抽出で実施)、イ・今後の技術開発を前提とした中長期的な水素需要ポテンシャル調査(今後の技術開発(FC船)を前提とした中長期的な水素需要ポテンシャル調査について、文献調査に加え、京都舞鶴港周辺企業、中丹地域の工業団地立地企業、大学及び自治体等を対象にアンケート調査及びヒアリング調査を抽出で実施))A水素製造ポテンシャル調査(ア・既存インフラによる短期的な水素製造ポテンシャル調査(既存インフラ(都市ガス供給設備、改質水素製造設備等)の活用を前提とした短期的な水素製造ポテンシャルについて、中丹地域のエネルギー事業者(都市ガス等)、製造業者(オンサイト水素製造を有する者等)へのヒアリング調査等を実施)、イ・再エネ、次世代エネルギー等による中長期的な水素製造ポテンシャル調査(再エネ・次世代エネルギー(メタンハイドレート等)等由来水素を前提とした中長期的な水素製造ポテンシャルについて、文献調査を実施))B@及びAを踏まえた事業モデルの抽出及び実現可能性調査(の調査によって明らかになった短期的・中長期的な水素需要ポテンシャル・供給ポテンシャルに基づき、フェーズごと(2030年頃、2040年頃、2050年頃等)に想定しうる事業モデルを抽出し、各モデルの経済性、地域への経済波及効果、雇用創出に加え、温室効果ガス削減効果、防災力の向上効果等を整理。特に、地域への経済波及効果、雇用創出については、既存産業、漁業、物流事業等の発展に加え、新規産業の創出まで含めた検討を行う)C戦略・ロードマップ策定(Bの調査により抽出されたフェーズごとの各事業モデルの中で、地域への貢献度が高く、実現可能性の高いモデルを中心に、その実現に向けた各主体の役割、具体的なアクションを戦略としてまとめるとともに、ロードマップを策定)他。