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日刊建設タイムズ社
2020/08/25

【千葉】竹江に基本設計委託/県県土整備部営繕課/夷隅合同庁舎の再整備/22年度の着工予定

 県県土整備部営繕課は、今月5日に開札した「夷隅合同庁舎建築工事基本設計」の簡易公募型指名競争入札の結果を公表した。入札には8社が参加し、竹江設計事務所(鎌ケ谷市西佐津間1―18―1)が1474万円で落札した。予定価格は1876万3000円、調査基準価格が1436万7000円(いずれも消費税抜き)だった。履行期限は2021年3月10日。施設の老朽化が著しく、耐震性能が低い夷隅合同庁舎を移転改築するため、基本設計を委託する。
 施設の建設場所は、夷隅郡大多喜町横山字白山台1077―9他地先(大多喜町有地)。敷地面積は約5730u。建物は事務所棟及び防災備蓄倉庫、車庫・倉庫棟で構成。規模は、事務所棟及び防災備蓄倉庫がRC造2階建て延べ約2120u、車庫・倉庫棟がS造2階建て延べ約440u。
 事業スケジュールは▽20年度基本設計▽21年度実施設計▽22〜23年度建設工事▽24年度供用開始。総工事費は約18億7990万円(消費税込み)を見込む。
 既存の庁舎は1966年3月の竣工。建築後54年を経過し、老朽化が著しく耐震性能が低いことから、「県有建物長寿命化計画」において、22年度までに建て替えにより整備着手を目指す施設として位置付けられている。このため、現在の庁舎が所在する大多喜町内で新庁舎を建設することとした。
 建て替えでは、夷隅地域防災備蓄倉庫を移転させるとともに、非常用発電装置の整備を行うなど、防災活動拠点としての機能強化を図る。現庁舎の敷地は形状が悪く、防災備蓄倉庫を設置した場合に物資の搬入に支障があるほか、敷地の一部が河川区域内にあり、庁舎の建設に制限があることなどから移転することになった。
 移転場所は現況がさら地で、国道297号沿いに位置。敷地面積が広く、防災備蓄倉庫の搬出入等に十分な活動スペースを確保できることなどから、立地場所とした。
 夷隅地域には夷隅合同庁舎(大多喜町)のほか、大原総合庁舎(いすみ市)及び夷隅健康福祉センター(勝浦市)の3つの庁舎がある。このうち、夷隅合同庁舎を除くほかの施設は耐震改修が完了し、計画保全により今後30年程度は使用可能な状況にある。
 既存の夷隅合同庁舎はRC造2階建て延べ約1610uの規模。庁舎内には、県の出先機関である夷隅地域振興事務所、茂原県税事務所大多喜支所、夷隅農業事務所(企画振興課・改良普及課)、夷隅土木事務所大多喜出張所、東上総教育事務所夷隅分室が入居している。
 入札には竹江設計事務所、榎本建築設計事務所、ユーシーエー・都市・建築設計事務所、千町村建築研究所、イデア建築設計事務所、荒井設計事務所、カトウ建築事務所、千葉土屋建築研究所の8社が参加した。k_times_comをフォローしましょう
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