伊仙町は24日、新庁舎建築基本・実施設計の業者選定に向けた公募型プロポーザルで、県内6者から参加表明があったことを明らかにした。内訳は単体5者とJV1者。技術提案書は9月29日まで受け付け、10月上旬の1次審査でプレゼンテーション(同24日予定)に進む業者を選考する。建物規模はRC造2〜4階建約3200u。工事費は16億5000万円程度を見込む。
新庁舎は、隣接地を含めた現地エリア(伊仙1842=敷地面積9165u)に計画。プロポの支援業務は県住宅・建築総合センターが担当し、8月4日に実施要領を公告した。
応募は、2010年8月以降に延べ2500u以上の公共建築物等の設計実績があることを条件に設定。単体の場合は「県内に本店、1級建築士5人以上」、JVの場合は「2者構成で、代表者は九州・沖縄に本店または支店、代表者以外は県内に本店」「1級建築士は代表者3人以上、代表者以外は2人以上」−などを求めた。
参加表明は21日で締め切り、単体5者とJV1者が書類を提出。JVの代表者も含め、全て県内業者による参加となった。
審査は、外部有識者を含めた委員会(委員長・木方十根鹿児島大学大学院学術研究院建築学専攻教授)で行い、10月上旬の1次審査で5者程度を選定。公開プレゼン・ヒアリングによる2次審査は同24日に実施し、最優秀提案者を決定する。
基本設計は11月〜21年2月、実施設計は同3〜7月の期間で予定。順調に進めば同8月から着工し、23年3月の完成を目指す。
現庁舎の解体は、新庁舎の建設を終え次第着手する方針。将来的には敷地内の公民館も解体(非現地建て替え)し、跡地に消防棟を移転建築する計画もある。