7月豪雨による熊本県内の公共土木施設被害は箇所数4715カ所、被害額約1452億円(8月19日現在。国・熊本市・JR施設除く)で、7月20日時点より547カ所、約100億円増加した。県土木部が速報値として公表した。
地域別にみると、県南広域本部管内が約1233億円(3159カ所)で、全体の約85%を占める。以下、県北広域本部管内約172億円(1166カ所)、天草広域本部管内約31億円(171カ所)、県央広域本部管内約16億円(219カ所)。
県・市町村別では、県工事が約793億円(1742カ所)、市町村工事が約659億円(2973カ所)。市町村の被害額は、八代市約290億円(290カ所)、球磨村278億円(436カ所)、芦北町約243億円(1453カ所)、人吉市214億円(173カ所)などとなっている=表参照。
速報値は公共土木施設の各管理者からの報告をまとめた概算値で、今後の調査の進捗で変動する可能性もある。
工種別の被害額・箇所数は次のとおり(@県工事A市町村工事)
▼河川=326億3127万円・2060カ所(@216億3901万円・832カ所A109億9225万円・1228カ所)
▼砂防設備=75億6824万円・364カ所(県工事のみ)
▼急傾斜地崩壊防止施設=6300万円・5カ所(県工事のみ)
▼道路=537億3610万円・2183カ所(@247億5984万円・516カ所A289億7625万円・1667カ所)
▼橋梁=377億円・34カ所(@247億6200万円・11カ所A129億3800万円・23カ所)
▼港湾=5億1100万円・15カ所(@5億300万円・14カ所A800万円・1カ所)
▼下水道=110億3910万円・40カ所(市町村工事のみ。農業集落排水3億2360万円・7カ所含む)
▼公園=19億3200万円・14カ所(市町村工事のみ)。
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